Virtual Shop FST

店長のつぶやき(妄想店舗につきあしからずです)

ページ紹介
このベージは、近い将来、『自転車修理・販売店』を開業することを目的に、自分の思いや、店舗作り、そこで扱う商品、お客様への対応、その他のヒントなどを書き記しながら、店舗経営のあり方を具体化していく為のものです。
希望を言わせて頂くと、本編における自分の思いや考え方に対して、忌憚のないご意見や、ご感想が頂ければありがたいです。みなさんが、この店の店長であり、お客様となっていただけましたら幸甚です。

きっかけ
人生半ば、40歳(2003年11月現在)にして立ちたいと思ったこと。→2015年6月現在 51歳となってしまいましたが。。
1987年に溯るが、バブル期育ちの自分は、就職に際して、仕事≠趣味(趣味を仕事にしたくない)という変な固定概念があった。趣味が趣味でなくなりそうな気がしていたからだと思う。当時入れ込んでいたのは、モーターバイク。話の流れから言うと、ホンダ技研やヤマハ発動機、その他、スズキ自動車、カワサキ重工業など趣味に関連する会社はできれば避けたいと思っていた。結局、大学卒業後、某アパレル会社に就職した。特に興味があったわけではないが、服飾雑貨の販売を主とした会社で仕事をすることなった。学生時代には、たしなみ程度であるが、おしゃれや、それなりの着こなしをしていたと思うが、それ以上のものでなかった。はずかしながら未だにそのファッションというものがよくよく理解できないでいる。管理部門に長くいることも手伝って、衣服そのものとも疎遠である。
衣服を選ぶ判断基準というのはのサイズ、色、型、素材、柄、縫製、機能性、着心地などの善し悪しであろうから、会社としては、そこんところを真剣に考えてやっている、それも半端ではない。おかげさまで、業界内での業績はトップレベルにある(2003年現在)。だけど、一般消費者の一番の判断基準は自分に似合うかどうか、人から似合ってると思われるかどうかだと思う。単純な基準であるが、これを会社として追求するには限界があると思う。
ここ数年、社会的な現象としてどの会社にも言えることだろうけど、営利を目的とする会社が顧客起点の発想で、さらに『本業』に徹しようとするがゆえに、スタッフの仕事のありかたが激変している。専門的?に言えば、全ての営利活動をコアコンピタンス(一番の強み)に集中させる為に、経営と事業執行を明確に分離し、それを支えるスタッフや本部機能は、良く言えば少数精鋭とすべきということで、仕事の中身を分解し、シェアードサービス化(マニュアル化された業務の平準化)と、労働時間の極少化、雇用形態の見直し(通年採用や契約従業員としての雇用)、アウトソーシングへの移行など、極力コストを押さえて、最大限の効果を得るという、聞けば当たり前の方向に向っている。
そんなことで社内的には、その人がもつコンピテンシー(市場競争力や優位性などの実力)の度合いや、与えられるミッション(仕事のランク)のグレードにより、ベースとなる給与手当が決まり、成果第一主義(成果のみで)で臨時手当が決まるという制度に移行している。会社としては、その人に白黒をつけたがるのだ。全ては、年功序列からなる日本特有の雇用形態や、人事制度が悪としていることからの発想となっている。社員の中には、パワーポイント(パソコン)を駆使したプレゼンテーション能力が非常に高い者、『自分は』という第一人称で大きな声でしゃべれる者、更に言えば、それを逆手に会社(制度)を利用しようとする者が散見されるようになってきた。会社の考えていることは、頭では理解できるが、なんだかめんどくさくなってきた。
人には『がら』というものがあって、会社生活の中で、そんなことに振り回されている自分がやたら小さく見えるようになってきた。
自分で、全てが完結すること(仕事)をやってみたいと思った。タイミング的には、今しかないと思った。仕事を趣味にするのではなく、趣味を仕事にしたいと切に願うようになった。

やりたいこと
何でも良いというわけではない。『好きなこと』、『できること』、『これからの時代にあっているかどうか』ということに照らし合わせ、『自転車』を選んだ。小さい頃から自分の周りには欠かさず『ギア(物)』があった。ギター、モーターバイク、キャンプ道具、スキー、スノーボード、釣り道具、車、今では自転車…等など。それぞれが大好きで、いろんな角度から眺めてきたし、大切に触れてきた。物の価値とよく言われるが、愛着と興味を持って物に接した時に、それ以上の価値が生まれることを知っている。なので、『自転車』という『ギア』だけでなく、その『価値』が最大限になるような、顧客との接し方ができればと思う。

仮想店舗
なぜバーチャルショップかというと、『顧客起点』とする為。世の中、この言葉が言われて久しいが、これについては持論がある。販売業において、全てが顧客の立場でというなら、顧客自身が買いたいと思う店を作り、顧客自身がこの人から買いたいと思う販売員となり、顧客自身が買いたいと思う商品を陳列し、顧客自身が買いたいと思える値段をつけ、顧客が望むアフターサービスを兼ね備え、ついでに言えば、顧客が遊びに来たい時には、気軽に立ち寄れる店を作れば良いと思っている。これこそ究極の『店舗』だと思う。これらに柔軟に対応できるのは、バーチャルショップしかないと思う。
もひとつ言えば、『顧客不満足』の確認と是正。大事なこととは理解できても顧客満足があれこれなんて言いだしたらきりがない。満足度を測るのは難しいが、不満足度は内容も含めてわかりやすいし、改善の方法が見出せやすいと思うからだ。この点、顧客から忌憚のない意見をちょうだいする上で、ネット上のコミュニケーションの方が優位性があると思う。
商材については、一応自転車を中心にこちらで提案しようと思うが、店の運営が進むにつれ、ひょっとして、全然違った商材を扱うことになっているかもしれない(笑)。いろんな商材を扱っていくかもしれない。全ては、市場の反応に任せて行こうと思う。
コミュニケーションツールとしては、原則インターネットメールや、ホームページ上での書き込みとなるが、これにより、『言った、言わなかった』が明確となること。これは、取引上シビアな側面を持つ場合が多いであろうが、顧客情報は無限大と思われる。また聞き忘れがない(というかそれを許してもらえない)ので、心して係らねばならない。

1円株式会社
2003年の2月から商法の特例ができ、会社を起こすのに最低限必要な資本金の額の制限(株式会社は1,000万円以上、有限会社は300万円以上)が取り払らわれ、1円でも会社を作れるようになった。この結果、この半年で4,000社を超える新しい会社が立ち上がっている。本当に「資本金1円」という会社も140社ほどあるそうな。仕事がら、『株式会社』という会社組織で考えてしまいがちだけど、べつに個人商店でも問題ないと思う。

商売(有店舗営業も見据えて)
フルサスツアラーを『FST』として打ち出したい。 Full Suspension Tourerの略号。 『FST』は別途、Free Style Trekkerの意。あるいは、『ATB』。All Terrain Bike。ただし、この言葉は『死語』になっているらしいからやめとこう(笑)。いまさら目新しいコンセプトであるとは思えないが、ポピュラーにはできると思う。ロケーションからして、逆にその手のバイクが受けても不思議でない。仮に兵庫県は明石市(子午線の町)に店をかまえた場合、店中心にスタートして走っていける先が多いのがポイント。メンテナンスについては素人の自分でも、ある程度触れるのだから、商品や工賃は高くしたり、べらぼうにもうけたりしてはいけない。イベント集客というより、自分がしたいこと表現したいことについてくるお客さん、またその逆。営業時間は、10時〜21時ぐらいかなぁ。平日、土日祝日、盆暮れ正月、子供の休みなどセグメントが必要だな。サマータイムなどもおもしろいかも。

立地
明石市大蔵海岸ってひょっとして、たいへん良い商業施設かも。

ショップ名(案)
Shop 『FST』(フルサスペンションツアラー)
Shop GARAGE(ガラージュ or ガレージ)
Shop CONCIERGE(コンシェルジェ=案内係)…後述

商品
フルサスバイクのフレームで限りなく軽いもの。オフロード使用は従とし剛性よりも軽さを追求。コンセプトからサスペンションも軽いものが望ましい。ストロークより軽さ。フロントサスストロークは最近の規格でいくと63mm〜80mmで十分。100mmなどは、逆に不必要と思う。フロントホイール(ギヤ)およびFディレイラーは、ラピッドファイヤー(STI)レバーとの互換性を加味し、今のところマウンテンバイク向け48T(ラージサイズ)が最大か?リヤスプロケット(カセットコグ)はロード用12T〜25T、27Tあたり。9Sが標準であるが今後主流になるであろう10S対応もおもしろいかも。リヤディレイラーは、ロード用。トータルキャパシティは狭いが軽量かつレスポンスが良い上、やはりコンパクトでかっこいい。使い分けであるが、ビンディングペダルがお勧め。それ専用のオプションフラットペダル (樹脂製、実はリフレクター)でスニーカー対応もグッド。ピリオンシートは、スコットのフレームマウント、そのステップは折りたたみ式がかわいい。オンとオフのクロスマーチャンダイジング、なおかつグレードも初、中、上、最上級と明確なのでインストールできるパーツの広がりは無限大。

ブランド
今のところ、こだわりというこだわりは無いが、『FST』という性格から、いたってシンプルな素材を選びたい。GT、TREK、SPECIALIZED、BS/ANCHORのXCフルサス使用など。中でも、フルサスデザインが明確かつ軽く見えるGTが良いと思う。今話題になっている「メイド・イン・ジャパン」…日本独自の潜在技術を引き出し、あらためて生活に便利なもの(こと)を作り出し、日本製品に誇りを持って世に打ち出していく…という気運から、ブリジストン×シマノ+パナソニックを一押しするのも興味深い。モーターバイクで立証済みだが、日本製はトップレベルである。同じ二輪である自転車もいつかはこうなって欲しい。自分は、国産びいきである。

価格
@ベース車両(松竹梅)からのカスタマイズとAフレーム単体(松竹)からの組上げに大別される。前者の場合のベース車両は、10万円以下でも十分かと。自分の経験では、とっかかりのベース車両としては前後ディスクマウント台座が付いているものであれば何でも良いと思う。
ただ、前者でも、例えば、GTi−DRIVE0.0クラスをベースにすると、車両が29.8万円、700cのディスク対応ホイールを組上げた場合、車両に負けないホイールと(どうせ)なるので、XTハブにカーボンホイール、バデットスポークにアルミニップル、カセットコグは105用のCS−HG70(12T〜25T)ぐらいを装着したくなる。700cの20mmサイズで1本200gをきるようなロードタイヤ、軽量チューブを履いた場合、前後で締めて10万円ぐらいになってしまう。XTRで組むとこの限りではない。続けて言えば、リヤディレイラーにはDURA ACEやULTEGRA、XTRなどを装着し、ケーブル類もそれに合わせていけば、プラス3万円〜4万円となってしまう。さらにこういう場合、ポジション出しの為の、ステム変更、フラットハンドルバーへの交換、ロードレーサー向けシートの装着、などあたりまえのごとくインストールしてしまうので、プラス4万円〜5万円。と、なれば全部で50万円ぐらいとなるかな。ここまで必要か?
Aフレーム単体からの組上げとなると、最低17〜18万円ぐらいでおさまるかというところ。自分の場合、自分で触りたかった(インストールしたかった)ので、工具からそろえた。ベース車両(GTi−DRIVE6.0)はそこそこポテンシャルが高いので、非常に楽しめたし、現在も楽しめている。交換するパーツ類は、押し並べて言うと、マウンテンではディオーレ、ロードでは105クラスで十分。ただし、全てこのグレードでいいや(妥協)とか統一したいという気持ちは全くなく、コストに照らしあわせて、パーツ重量にはとことんこだわりつづけている。ウェアにもこだわりたいし、工具にもこだわりたいのだ。でも結局は暮らし向きに応じてできる範囲でということになる。

コンセプトモデル

フレーム GTi−DRIVE0.0、またはGTi−DRIVE MARATHON
コンポーネント SHIMANO DURA ACE3×9S(チェーンライン出せるかなぁ)
ステアリング ITMドロップハンドル+SHIMANO DURA ACE STIレバー
フロントサスペンション ROCK SHOX SIDI−RACE
リヤサスペンション FOXフロートRL
ハブ SHIMANO XTR
フリーハブ SHIMANO XTR(フリーカセットにDURA ACEの9Sコグ付くかなぁ)
ディスクプレート SHIMANO XTR
ブレーキシステム Avid ball bearing diskbrake road
ステム ITM
シートピラー EASTON
シート selle ITALIA FliteTT
リム カーボンディープリム
アヘッド KING
タイヤ Panaracerストラディアスプロ またはTT 700×20c
ペダル SHIMANO PDM959

脅威(その1)
メーカーで『FST』の開発が始まるのは見えている。商標でも押さえておくか?(笑)そうすれば、差別化がはかりにくくなる。→さて、何を売り物にするか。『FSRB』 Full Suspension Rord Bikeとか、『FSR2』 Full Suspension Rord Racerなんてどうかしら。というか、自分もそっちに行くかも。フルサスバイクにドロップハンドル、場合によってはDHバー装着なんて。大きくとらえれば『FST』になるので、コンセプトに揺らぎは無い!…なんて都合のいい。

器材・工具
超二流。KTC、SHIMANO、PEDRO’S、ホーザン中心に広げていけばいいでしょ。

ターゲット、客層
上手にうんちく語るお客さんは好きだ。自分もそうありたい。
例えば『4〜5歳』→『5歳〜12歳』→『12歳〜16歳』→『16歳〜18歳』と、幼児期から成人、しいては壮年に至るまで、体の成長と暮らし向きに応じたステップアップ感を持たせて行く。社会人としての楽しみ方、中年になっての楽しみ方、それ以降の楽しみ方に繋がるような楽しみ方を提案していきたい。始める時期としては、自分の子供がこの『入口』に来ているので、『今』かもしれない。親子、ファミリーで楽しめるように。さらに言うと、ママがキーポイントか?ママがママチャリを必要とする時期は、確かにあると思うし、否定ばかりしていてはいけない。ママと子供が、早くママチャリを卒業すれば、パパを含め、それなりに若くしてファミリーで『FST』を楽しめる環境を築きやすいのでは。

顧客
べたではあるが、カルテは必要と思う。何をどのようにいじってきたかがわかる、かけた金や労力がわかれば趣味の域になり易いと思う。顧客別、メンテナンス日付、内容、購入パーツ、購入金額、グラム管理、さらに言うとデッドストック管理など。
この、こちらでは見えない(顧客の)パーツストックの再流通(再販)に感心、興味がある。多分、彼ら自身のイメージが完成するまでの間、彼らはインターネット通販や、量販店で、いろんなパーツを買うのよ。自分もそうだから。その度に、家の中(納戸)に、以前についていたパーツのデッドストックの山(宝の山)ができていくのね。最初は「予備に」とか、それ自体「フィギュア」と思ったり、「部品」を所有していること自体が変な自己満足だったりする。気がつくと、「予備」にと思っていたものは全く使わず、同じ機能のものでさらにグレードの高いパーツを購入してしまい、またまた「宝の山」ができる。
顧客をよくよく観察していると、他店で購入したり、彼らが自分で付け替えたりしてストックとなった「宝の山」は、きっと、カルテ管理できるはず。と、いうことは、引き取って再販ルートを探せばよいということ。再販先?カルテ管理している顧客でしょ。やっばり。このあたりは、力仕事でなく、簡単でもいいからパッケージ化されたソフトが欲しいところ。イメージをさらに具体的にしていくと、そのカルテには、購入時の@画像(前後左右できれば上からも、また縮少率も顧客ごとに同じ)、Aプライス(組上げの場合はパーツ別合計)とB重量(組上げの場合はパーツ別合計)の情報を初めとし、パーツ交換あるいは、来店の際に更新していく。いわゆる顧客の履歴管理ね。
デジタルカメラなど有効利用をはかる。顧客カルテは、店と顧客を繋ぐ情報ツール。手段として、パソコン1台あれば顧客管理は簡単かと。デジタル画像は、いろんなサービスに繋がると思う。インストールごとに風変わりする愛車をモチーフにカレンダーを作ってあげても良いかも。ショップの商品カタログ/スペック表/参考価格への転用も可。
親子4人分の室内保管用ツール(壁掛けやスタンド)の提案も必要か。
ある意味、『趣味の作り方、楽しみ方を売って行きたい』。これは、自転車に係らず前から思っていた。もし、自分と同じような顧客が現れたとする。購入から、自身であるいは、専門店でバイクをいじり、ウェアや工具、キャリアや輪行バッグをそろえて、一応のバイシクルライフスタイルが定着(落ち着く)のは、2年。続いて、走ること自体に加えそのスタイルを楽しむ期間が1年。おそらく3年目にして飽きるか、あるいは、2台目の買い替えに進むかのどちらかだと思う。このサイクルを意識した上で、次なる手?に繋げていくのがキモかと。

露出
売ることが先決ではあるが、肝に銘じておかねばならないと思うことがある。押し付けはしないが、こっちは『楽しんでいる』ことを見てもらうこと。ひそかなブーム作り。CYCLE SPORTS誌を初めとした雑誌や、市政だより等に、ちょこっと取り上げられるように。
現在の専門店(競合先)は、こてこてのロードバイクや、クロカン(MTB)でもレーサー顔負けのモデルを推奨、一番良しとしているように思える。スポーツとしての自転車=レーサーの方程式か?それはあまりにも選択肢が少ないと思う。たしかに二輪、四輪ともそれぞれのジャンルにおいてレーサーレプリカというのがある。行き着くところはそうであるかもしれないので、否定はしないが、自転車スポーツのジャンルを広げたいと思う。
専門店と量販店におけるこだわり(経営方針)の違いは明確であると思うが、それぞれにおいては同じような店ばかりに見える。二極化しているような気がするのだ。バイクジャンル(カテゴリーというのかな?)において『FST』を位置づけたいのと同時に、売り方についても差別化を図りたい。うまく言えないが…、自転車のジャンルが、大きくRR(RordRacer)、CrossBike、MTB、DH(DownHill)、FR(FreeRide)、Landonneur(散歩する人)に分かれているとすれば(BMXやシクロクロス、それ以外は割愛)、CrossBikeを明確な位置付けにしていきたい。怒られるかもしれないがCrossBikeは、RRからのディチューンぐらいにしか思えず、存在感がない。関係者の間でも一般的に言われるのが、CrossBikeは「RRがポジション的に少しきつい人向き」とか、「タウンユースや通勤、お買い物には最適」とか紹介されるが、結局何なのこれ?ロードを走ればRRにかなわず、XCにおいては、MTBにかなわない中途半端な存在。というか、CrossBikeはダート走れんぞ!そのスタイリングからMTBと比較混同されがちであるが、だいたいMTBと比較すること自体おかしいと思うが…。RRにフラットバーを付けて、専用(ロードコンポーネント対応)のブレーキやシフトレバーを付けたにすぎないので、関係者の説明は的を得ているのかもしれない。
それにしても、あのスタイリングはあまりにも、もったいないと思う。自転車ジャンルの広がりを歴史的に見れば、CrossBikeは進化が止まってしまっているような気がする。その点、ダート系ジャンルにおいては、目的別にスタイリングや機能面に明確なコンセプトが出来上がっていると思う。FR(FreeRide)も、曖昧なすみわけと思われがちだが、そこそこの山を登って『安全』に下る為には、フルサスが必要ということで、必然性から生まれた形であると思う。
という訳で(どういう訳や?)、自分は勝手に、『CrossBikeとはロードとダートをフルカバーできるバイクジャンル』として定義付け、商品名を『FST』とすることにした。…だって、『クロス』でしょ。細かく言うと、『使用目的としては、ロードがほとんどで、ホイール交換によりダート走行も可』という具合。車道を颯爽と走るバイクに、フラットバー仕様の自転車が増えていくというイメージで行きたい。

キーワード
テーマはベタな言い方であるが『オールシーズン、ファッション、スポーツ、ギア(ワードローブ)、ファミリー』。自分の場合、『ギア』は不可欠。
「健康」、「適度な運動」、「ストレス解消」はこれからもキーワードかと。やり方次第で鍛えれる。個人的にはスノーボードやサッカー?などに活かせると思う。

自分がおもしろいと思うこと、できること(後述)を、上記に照らし合わせて考えてみると、?

All Season Fashion Sport Gear Family
『FST』
MTB
RR
バンド ×
バイク ×
スノーボード
× × ×
キャンプ
子供
釣り
サッカー
ペンション ×
×

塚ちゃんのアイデア
商売として、海外から自転車パーツを直接輸入し販売してはどうか?とのこと。確かに、MTBフロントサスなど、日本の販売価格とは比べ物にならないくらい安い。ただ、これを行きだすと、多分大手も追随して価格競争になり、いたちごっこになるのは目に見えている。短期的商売をするのかどうかの考え方にもよるが…。多分ねぇ、これからの店は、良い品物を安く売るだけじゃだめだと思うのね。安くというのは、当然だけど、海外での販売価格や仕入など考慮し、それなりの価格ってのが出きてくるはず。専門店って看板かかげて、「工賃は要らないから、パーツ類は定価で買ってね」とか。また「ウェアー類、小物もメーカー小売希望価格ですよ」とか。これって、どうなのよ?自分はそうだったけど、ある程度興味持って商品やパーツを研究?し、触れていくと、そのメーカーの善し悪しや、自分にあうあわないが見えてくる。ウエアーのサイズもわかってしまうと、ならばもっと安いとこ、つまり、物はわかっているので、在庫のあるなしが明確で、納期が一定してて、価格の安い店、 つまりインターネット通販に行っちゃうぞ。
ならばということで考えてみると、触ってみないとわからないもの、また触ってこそ欲しいものかどうかがわかるものを売れば良いということになる。それは何?それがわかれば苦労はない。専門店を見ると、やかましいぐらいに完成車がおいてあり、天井からはフレームがぶらさがっている。これらは、先に述べた、触ってもらうべき商品かと思うが。仕入のノルマとかあるんだろうなぁ。メーカーや代理店との掛率交渉にはスケールが必要だもんなぁ。
店には3〜4台の『FST』が置いてあり十分に見て触って感じてもらえるようにしてはどうか。理想は、全てフレームから組上げたオリジナルバイクを店頭に並べたいが、粗利を考えると、完成車の仕入販売も考慮する必要があるなぁ。

仕入
『FST』を何とかして完成車として仕入れたい。@MTBベース車両から部品交換、Aフレームからの組上げ、もうひとつB『FST』を完成車として仕入れ、パッケージ商品として顧客の選択肢に加えたい。当然余計なもの、交換すべき部品がついていない為、価格的にはおさえるべき。8万円〜15万円程度のモデル3機種ぐらいがよいと思う。
イメージとしては、自分が今乗っているGTi−DRIVE6.0程度のものが12万円〜15万円程度。
クロスバイクというカテゴリーで700cの機種を各メーカーはとりそろえているが、フルサスは現在のところGIANTぐらいかと。フルサス/ディスク装備の700cはまだ、商品としては存在しない(後述)。この程MAVICからSPEED CITYという商品名で、ディスクプレート(ハブ)付完組ホイールがMTBのロード練習用として発売された。多分、ファッションとして取り入れられていくだろう。(後述)
これ(ロードホイールを履いたMTB〜結果ディスクブレーキ装備)と『FST』との差別化をどのようにはかれば良いか。やはり、MTBの剛性から来る贅肉を、削ぎ落とすしかないように思う。とはいえ、とことん軽いMTBも存在するので、どこに注目すべきか?フロントサス、リヤサス、チェーンホイールおよび前後ホイール。この辺りのインストールを含めたオリジナル開発は最低必要かもしれない。

中古
先に述べたが、こちらでは見えない(顧客の)パーツストックの再流通(再販)と、中古車の販売にも興味あり。『FST』がMTB/RRと並んで認知される為には、町行く台数を増やすことが重要かと。「何、あのマウンテンバイク?」って、人目を引く、かっちょいいバイクが数走る状態。
仮説として3年間で買替えが見込まれる『FST』は、基本としてオンロード使用なので、おそらくキズもそこそこで、室内保管を前提に、まだまだ十分にきれいなはず。顧客が事情あって『FST』を売払うときは下取りを行い、買替えする場合は下取り値引きを行なう。また、3年間というサイクルがおもしろい(だろう)と思うのは、その間のパーツの進化と流行の変化。バイクを引取り、レストアを行なった上、目利きのきいたパーツ交換によりリーゾナブルな、かつ最新鋭のパーツをインストールした中古車として、そこそこ粗利の取れる販売に繋がると思う。

インターネット(その1)
情報として流す手段としてはこれに勝るものはないと思う。が、手応えを得るまでの間は、あえて、そこで勝負するつもりはない。前述の触ってみないとわからないもの、また触ってこそ欲しいものかどうかがわかるものを店舗にて販売するのが良いと思う。平行して、URLは取得していこうと思うが、足元から着実に。

店の雰囲気
レジカウンター、作業場、フィッティング、平場、パーツ/ウェアー/小物コーナー、ウインドウ(撮影用スペース兼用)からなる。イメージ的には、古い言い方をすればブティックか。

@レジカウンター クレジットカード対応レジ、顧客管理、売上/仕入/在庫管理、会計用にパソコン/プリンター1台。顧客とのコミニュケーションツールとして、インターネット常時接続。
A作業場 大きなものとしては、バイス台、バイク専用固定台、工具壁掛け、振れ取り台、コンプレッサー。
B平場 3〜4台の完成車、1〜2台の中古車、フレーム2本、サイズ計測用フィッティングバイク1台。
Cパーツコーナー 希望としては、オリジナルパーツ(『FST』用FRサスペンション、ピリオンシート)、必需品として、SPDペダル、スピードメーター、ヘッドライト、リヤフラッシュランプ、エアポンプ(携帯/フロア)、携帯工具など。
Dウェアーコーナー センスがとわれるので、慎重に対応したい。
E小物コーナー わくわくするようなものしか置かない。
Fウインドウ 普段は自分の愛車を置きます。納期を待つ『FST』を置きます。デジカメ撮影用スペースとして兼用。(定点撮影)
店に並べる自転車は原則『FST』使用のみとし、それ以外のバイクとしては、中古車として引 き取ったディスクブレーキ対応可能なリヤリジッドMTBに700cのホイールをインストールしたもののみ。(簡単に言えば、『FST』のリヤリジッド版)
ここで言っとくと、中古車として引き取るのは、『FST』のベースとなり得る車両のみ=700cディスク対応可能なフレームのみで、それ以外はあえてお断りする。『FST』およびその専門店であることを広く認知させることが重要である為。(強気)もひとつ、ふたつわがままがある。
Gバーカウンター バーカウンター風の接客テーブルが欲しいなぁ。飲食業登録まではいかないにしても、閉店後(原則)気の合う友人や顧客と『遊び』をテーマに酒などかわしたい。
Hオーディオ ギターアンプとか、オーディオも置きたいなぁ。スノーボードもさりげなく置きつつ、メンテナンスもできることをアピールしていきたい。何の店や!ってことでいいと思う。

ステアリングバーハンドル
MTBに見られる、あの一文字や、アップハンドルではなく、何かこう『FST』にマッチするハンドルバーってないかなぁ。快適にを目的に、ロードレーサーにひけをとらない機動性を持たせ、なおかつMTBとは一風違った雰囲気を持たせる為の重要なパーツと考える。個人的には、DHバーから少し万人向けというか、人間工学的にやわらかいタッチのハンドルなど考えてみたい。その場合、ひょっとして、ロード用のSTIレバーがしっくりするのかもしれない。
カテゴリーにとらわれず、ステアリング形状というのは、過去もこれからも自転車開発の一番のポイントとなると思う。

フロントフォーク
クロスバイク寄りの軽量かつ、剛性が強くしっかりしたフロントサスって何でないのかなぁ。 ニーズが少ないからだろうけど。自転車パーツのアフターマーケットで、これだけは理解できない(許せん!)ということがある。フロントフォークがやたらめったら高価であること。あんなもん(と言ったら怒られるかもしれないが)せいぜいROCK SHOX SIDIクラスで5万円ぐらいにしとけよ、って感じ。倍以上のメーカー希望小売価格だもんねぇ。カンパみたく、仕上げの美しさを付加価値とするコンセプトは理解できるが、機能、性能だけとって、あの値段はぼったくりかと思う。その点シマノはえらい!
今、ついているフロントサスは、SRサンツアーのものであるが、シンプルすぎる構造から、そこそこ軽量かと思っている(思い込み)。多分1500g前後かと。これに対し前述SIDIレースで1100gと聞く。一度メンテナンスを兼ねて、サス単体の重量を測ってみようと思う。これが、1.8〜1.9kgだったら、ちょっとショック!(しゃれではない)。TIOGAのCORD−8かDMNのエアサスに替えてみようと思う。確か双方とも同一程度の価格のはず。これに係らず、一度新品のサスのコラムカット〜Aヘッドの分解、清掃(交換)〜ファングルナットの取り付けなども経験しておきたい。

2003年10月現在
これまでのインストール内容や、ストックとしてもっているもの(宝の山)は、除いて、現行のスペックで総投資金額をはじいてみた。あらら、消費税抜きで22万円。ベース車両(梅)からのカスタマイズで安く上げるはずが、ベース車両購入価格7万円の約3倍の値段。はて?22万円で買えるバイクはというと、たいがいのメーカーのフラッグシップモデルの1ランク下で、コンポーネントとしてはDeoreXTクラス、また油圧ディスクが装着されているものかと。往生際が悪いが、比較対照として購入時についていないライト、ペダル、ポンプ、またパーエンドバーなどの付属品を除き、更に上述のスペックに近づけようと思った場合約18万円という結果が出た。ただし何度も言うが700cのフルサスバイク『FST』制作が目的なのでホイールアッセンで新調が必要となることから、これだけで4万円弱はかかってしまう。(ホイール、リムフラップ、チューブ、タイヤ、ニップル、スポーク、節約すればハブ(QR含む)とディスクロータ−セットは付け替えがきくが、新たに1セット用意することを前提とし)簡単に言うと、購入バイクがデイスクマウント可能なベース車両(梅7万円)からのカスタマイズの場合、
@デイスクブレーキシステムへの交換+2万円
A700cのホイールアッセン前後新調+4万円
合計13万円かなぁ。形だけ『FST』にそろえる為ではあるが。やっぱり、フレームから組み上げるよりは、安いですね。

2003年10月現在のスペック (金額は税抜購入額)
メーカー 部品 重量 金額
GT i-drive6.0 model/2001 71,840
shimano ブレーキシステム 14,400
shimano ラピッドファイヤーレバーセット 431g 6,500
RADICAL COMPONENTS ステアリングステム 118g 4,000
selle ITALIA シート 265g 10,000
shimano フロントディレイラー 128g 2,500
shimano ボトムブラケット 262g 2,900
shimano リアカセットスプロケットset 9S 236g 5,500
shimano リアディレイラー 232g 5,500
TIOGA ハンドルバー 135g 5,600
TRIGON シートピラー 200g 9,000
『FST』ベース制作小計 2,007g 137,740
MAVIC オンロード700cリム 470g 15,000
Panaracer オンロードチューブ 1,340
Panaracer オンロードリムフラップ 370
Panaracer オンロードタイヤ前/後 200g 5,680
shimano ディスクホイールハブ 244g 3,900
shimano ディスクホイールフリーハブ 435g 5,400
shimano ディスクローターユニットF 168g 1,600
shimano ディスクローターユニットR 140g 1,700
Wheelsmith プレーンスポーク 172g 2,460
Wheelsmith アルミニップル 10g 1,460
700cホイール前後アッセン小計 1,839g 38,910
cAT EYE フロントライトLED式 88g 3,800
cAT EYE スピードメーター 5,400
cAT EYE リヤフラッシュランプ 42g 1,980
minoura アルミバルブキャップ 1,350
minoura ステアリングヘッドスペーサー 750
minoura リアブレーキ台座めくらネジ 600
odi ロツクグリップセット 125g 3,000
shimano ペダルSPD 415g 3,800
shimano ペダルリフレクターユニットSPD 600
shimano クランクセット(ラージホイール) 5,200
shimano ケーブルアジャストボルト(M10) 1,320
shimano チェーン 304g 1,620
TOPEAK ポータブルエアーポンプ 3,800
TRIGON ステムキャップ 93g 1,200
TRIGON バーエンド 124g 3,480
Zefal ボトルケージ 1,200
Zefal バックミラー 1,500
Zefal フロントディスクプレートガード 2,800
wiperman conneXリンク 320
付属小物 小計 1,191g 43,720
合 計 220,370

女性ライダー
その前に、一般的に自動二輪を駆る者のことを、モーターバイクで言えば『ライダー』となるが、自転車を楽しんでる人の場合は何て言うの?『サイクリスト』?『自転車乗り』?『自転車野郎』?『チャリダー』?きっと適当な名前がないのだよ。あれば、モーターバイクに見られるように、『モトライダー』とか『モーターサイクリスト』みたいな雑誌名として出てくるんだろうけど。走る人=「ランナー」、泳ぐ人=「スウィマー」、自転車をこぐ人がなくて、トライアスロンをする人=「トライアスリート」なんだけどね。「こぐ」で和英辞書を引くと、pedal a bicycle、pump the pedals、ride onなど。「自転車乗り」で引くと a cyclist、a bicycle rider、米ではa cyclerとある。自分のなかでの呼称は「サイクラー」とでもしようかしら。
なので、あらためてその「女性サイクラー」について。やはり、女性客は無視できない。あなどれない。ひょっとして商売のカギをにぎっているのかもしれない。ここ、2年近く自転車を走らせていて、あまり見かけないのが、女性サイクラー。そのものがファッション性に欠けるからかなぁ。考えられる理由を箇条書きにでもしてみよう。
@おっくう。しんどそう。脚力がない。腕や腰への負担も大きいんじゃない?
A足が太くなりそう。体型が悪くなりそう。
Bあのレーサーパンツがはずかしい。肌が日焼けする。それも、みょうな日焼け方をする。
C近所の散歩程度で楽しめれば良いのでスポーツバイクは不要。
Dメンテナンスのしかたがわからない、めんどくさい。パンクもするでしょ。
Eヘルメットをかぶるのはいや。かわいいウェアが少ない(画一的)。
F夏場は汗かくし、冬場は寒いし、季節的に限られてくる。
G歩道以外は恐くて走れない。スピートが恐い。急なときに足がつきにくい。転倒が恐い。
H高価である。かわいいカジュアルサイクリングバイク(ママチャリとも言う)で十分。
I雨が降ったらどうするの?濡れるのはイヤ、カッパもイヤ。
J長距離はおしりが痛いので嫌だ。**も痛いし。月1回**もくるし。
K一人で走るのは不安。(そう言えば女性一人で走っているとこ見た事ないなぁ)
L変速機の使い方がわからない。(坂道などでの楽な走り方がイメージしにくい)
M体が小さい(人が多い)ので、自分に合うバイクがわからない。
Nロードやマウンテンとかいろいろあるけど、何に乗っていいのかわからない。
Oあれこれアドバイスされても(薦められても)、自分が乗っているイメージがわかない。
P流行となれば、考えてみようかしら。
Q自転車屋さんって、気軽に入れない。量販店なんかはいいんだけど。
RTVコマーシャルもやってないし、ドラマでもあんまり見ないし。
S時々、雑誌で見かけるエリート女子ライダーは、男まさりで、ああにはなりたくないなぁ。
キーワードを取り出し、予想される大きな理由から順に並べると、以下の12項目。

@体型変化(筋肉太り)
A地肌への悪影響
B恥ずかしい
C体力的不安
D生理的不快感
Eファッション性欠如
F車道走行不安(恐怖)
Gソロ走行不安
H構造不理解
Iスポーツバイク関連知識欠落
J自転車屋に入りにくい
Kコストパフォーマンス

ざっと、こんなとこかなぁ。これらの裏返しを考え、ケアしていけば良いということか。
@「有酸素運動による脂肪燃焼と、遅筋の発達を促す」。なんて専門的なことも勉強しておこう。
A日焼けが理由となると、説明のしようがない。アウトドアスポーツであることに間違いはないので、これを言われた場合はおとなしく引き下がろう。というか何を言ってもダメでしょ!
B『FST』とのトータルファッションまた、流行の仕掛人としての優位性を提案。ただし、ホントひそかなブームにしていかないといけないなぁ。
Cトレーニングメニューを提案。徐々に速く、遠くまでを経験してもらう。淡路島はベストコース!
Dこの悩みは一生わからんのだが、顧客にジオミトリーサドルなどを数多く試してもらいノウハウの蓄積をはかる。そもそも『FST』、フルサスペンションツアラーは体に優しいはず。邪道であっても、サスペンションシートピラーの併用もありえるかも。
EこちらはBに同じく、『FST』自体のカッコ良さを提案。〜理解頂けると信じている。
FG「女性」サイクラーが集えば、「男性」サイクラーは自然とCONCIERGE(コンシェルジェ=案内係)となりますので、安易に考えてます。
HIお手のもの(得意分野)。時間をかけて手取り足取り?丁寧に説明します。
J多分、大丈夫だと思うのだが…。でも美人、スタイルの良い人はひいきする。その囲い込みは事業価値を絶対高めてくれるので。(美人でない人にはそれなりに…)
K楽しみ方を売って行きたいので、商品粗利や工賃はそんなに高くしたくない。

インターネット(その2)
前述、インターネット販売は物(FST)が見えにくいので、次なる販売手段として考えていたが、起業のとっかかりでは、投資も少額で、なおかつ確かにリスクが小さいので、その可能性を考えてみることにした。ホームページ開設(コンテンツの開示)とそこに導いて行く手段としてメールマガジン発行を同時に検討してみようと思った。

協業(パートナー)
Bike Shop「オートハウス」A氏(以下、「社長」という。)の存在が頭をよぎった。社長は、21年前に本田技研工業の兵庫自動車販売の営業から脱サラを試み、もともと好きであった、オートバイ店を独立開業した。現在創業20年以上になる。現在55歳。自分が19歳(大学1回生)の時からのおつきあいで、何かに付けお世話になっている。かねてから社長の生き方そのものに魅力を感じているのだが、その部分はあらためて、整理しようと思う。ここでは、社長との協業の可能性について考えてみたい。

経営者意識
まず社長は、今後とも現在の生活スタイルは変えたいとは思わないであろう。ベースとなる『自転車および自動二輪の修理・販売、中古車販売業』を営みながら、(収入に応じて)生活の為にアルバイトをこなしている。アルバイトについて、社長は「経営者」なので、雇われているという事実にどうも抵抗があるようで、「どうせやるなら、体力を付ける為に」とか、「いかに要領よく」とか、あるいは「アルバイト先の経営状況を肌で感じ取り、分析をかけたり」とか、「場合によっては雇用主への助言、進言にまで至ったり」単なる雇われの身に留まらない。

WIN⇔WINの関係
利害関係者となることを前提に、そんな社長とうまくいく方法とは?持って行く前からそれを語るのはおかしいが、ここが味噌。ぶっちゃけた話、自分のやりたい構想(ビジネスプラン)の中で、社長がどういう位置づけとなるか、「手伝って」ではなく「やって欲しいこと」、その「対価」など具体的な要望をもって、『隠し事なく』相談するのがよいかと。条件も出てくるだろう、それで折り合いがつくかどうかは結果次第。つまり対等、良く言えばパートナーシップに基づく関係。気をつけるべきは、100のことを言っちゃうと引いてしまう、さわりだけ伝えるとあとは社長が考えて意見を言うはず。変に素人の自分が「口出し」すべきでない事があるので注意が必要。社長のアイデアは何かと物事の根幹を突いてくる事が多く、現実味を帯びているのだ。
【相談内容】
@仕入ルート…オートハウス−輪業業者
A商品開発…オリジナル車両(FST)/オリジナルパーツ
B出張修理…地域限定−現物引取り−修理/メンテナンス/パーツ交換/改造
C商品販売…店舗販売も考慮
D在庫…受注発注につき、受注在庫/返品在庫以外はもたないようにしたい
E出荷…オートハウスからの出荷
F返品…オートハウスへの返品
Gクレーム対応…自分が窓口をつとめ、社長に報告ないし相談。
H対価設定

商品開発
FSTラインアップとして、@フラットハンドル仕様と、Aドロップハンドル仕様(最近特に興味深い)を打ち出したい。
@フラットハンドルFSTについては、イメージどおりのスペックでいけると思う。
AドロップハンドルFSTは、これからその可能性を見出すところ。願わくは、社長から専門的なアドバイスを得たい。この辺は、自転車に精通している者から出てくるアイデアよりも、社長の独創性の方が、ピカイチだったりする。使いがってと、コストパフォーマンスから、現在のところ、STI(Shimano Total Integration)の手元変速システム(シフター付きブレーキシステム、デュアルコントロールレバーという)に勝るものがないと思っているので、これありきで考えることにする。…と、まず、クリアにしないといけないのが、メカニカルディスクブレーキ(キャリパー)との互換性のチェックおよび解決。Avidのメカニカルディスクキャリパー(ball bearing diskbrake road)がどうも使えそうだが、希望としてはシマノで何とかしていきたい。レバー比変換コントローラーに変わる手段を開発。フロントディレイラーとフロントホイールの互換性、MTBフレームへの取り付け、チェーンライン、ボトムブラケットサイズなど総合的なインストールパーツの互換性をチェックし、場合によっては、切削作業を伴うケースも出てくると思う。これらが、『オンリーワンノウハウ』になると思うのだ。GTベース、TREKベース、ANCHORベースのFSRR(Full Suspension Road Racer)の完全パーツインストールノウハウの蓄積をはかる。

周辺機器の整備
塚ちゃんのアドバイスによれば、HP運営にはスキャナーが必要とのこと。ボーナス次第であるが、03年12月6日下記の通り買い揃えてしまった。
デジタルカメラ SONY CYBERSHOT DSCP8 29,800円
スキャナー CANON CSLIDE80 15,819円
プリンター EPSON PMD750 22,000円
SONY メモリースティック 128MB 6,980円
同時に、自宅回線環境も整えておくことにした。ADSL引き込み NTTフレッツ・モア。あとは、OCNのインターネット課金方法の変更を常時接続に。

9:1の原則
週末起業への携わり方。本業9に対し1の割合を常に念頭に置くことが重要。7:3でも8:2でもなく9:1。

趣味と仕事の違い
週末起業への携わり方。9:1の1に対し100%の力を注ぐことが重要。

無駄な時間
9対1でかみ合うそれぞれの仕事の歯車がガチガチにかみあってしまうと、何らかの支障が出る。無駄にして無駄でない有意義な時間は必要。いろいろ考える時間、客観的に振り返れる時間は必要。

愛着と自信
商材に対する思い入れについては『愛着』と『自信』が必要。これにより、取引(商売)上の話し方、話す言葉が変わってくる。

初新車(初心者)大歓迎
これから、FSTを大ブレイクさせましょう!でも流行が目的ではありません。それぞれが、我が道を進んで行けるよう期待します!

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